チーズ本来の姿

geleeblanche

2012年03月28日 14:51

さくらの便りもちらほら聞かれはじめました
花粉もしっかり飛んでいますね

先日私の師匠の本間先生のブログでチーズのことが書かれていました
そのまま抜粋します

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 長い歴史と人間の知恵で育まれてきた農家製チーズは、
伝統国のフランスやイタリアでは後継者不足で減少の一途をたどっています。
その一方で、日本では小さなつくり手が増えてきていることを
嬉しく思います。
 先週金曜日に行われたCPA総会の基調講演は、
食文化研究家の和仁皓明先生でした。
中でもチーズが日本の食卓にどのように入ってきたかの分析は興味深く、
今後20年間でどのような変化を生むのかを考えさせられるものでした。
模倣が得意な日本人は、
チーズを日本人の嗜好に合うよう加工してきました。
日本で認められる最大限の添加物を使い、長期保存できる工夫がされています。
印字される賞味期限に翻弄されやすい日本人だからこそ、
賞味期限が1日でも長いことを求めるのだと思いますが、
それ故に、印刷された日付だけを信じる人が増えてしまっているのは
残念でしかたありません。

 ヨーロッパではフレッシュチーズはともかく、
長期熟成チーズに賞味期限をつけることはありませんでした。
しかし、日本向けのチーズには全てのチーズに賞味期限を印字することが
義務づけられている為、2年、3年、4年と熟成を重ねていく
「パルミジャーノ・レッジャーノ」にさえも
外装の箱に期限が印字されるようになったのです。
2年熟成はしっとりと甘みがあり、少しずつ水分が飛び旨み成分が凝縮し、
3年以上の熟成でアミノ酸が確実に増えてくるのに、
ある一定期間の賞味期限がつけられてしまうのは残念です。

 フェルミエでは40kgのパルミジャーノ・レッジャーノを崩して
パウダー状にしたり、またブロック状にカットして販売していますが、
冷蔵庫の嫌な臭いをキャッチしやすいため、
賞味期限は短めにつけています。
でも、賞味期限は「美味しく食べられますよ」という目安であり、
消費期限ではありませんので、
チーズをチーズの保存用セロファンなどで包んでラップするなど、
保存さえしっかりとしていただければ少しでも長く楽しむことができます。

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実際、熟成がお好みの方は賞味期限以降のほうが美味しく頂けます。
保存をしっかりして、熟成を楽しんでみてはいかがでしょうか
熟成方法等色々とお教えできますので聞いてみてくださいね


さて13日の震災報告会、まだまだ予約を受付しています
暗い気持ちになるのではなく、少しでも前向きに考えることが出来るよう
時間を作ってみてください